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園長だより H30年9月

 

2学期もよろしくお願いします

 

日から雨天ではありましたが、夏休みの楽しかった思い出を両手いっぱいに抱えて、晴れやかな笑顔で子どもたちが登園してきてくれました。

 

始業式に集まった子どもたちの前に立ちますと、何も言わずとも子どもたちはおしゃべりを止め、じっと私の顔を見つめて「聞くよ」のメッセージを送ってくれます。何気ないことのないように思われるかもしれませんが、そうした子どもたちの表情や所作、全体が作り出す雰囲気の中に私はいつも子どもたちの成長を感じます。

 

1学期の様々な経験の上に重ねるこれからの日々の中で、子どもたち一人ひとりが自分のリズムで楽しく充実した毎日を送れるよう応援したいと思います。

 

立70周年を迎え、今月15日(土)、16日(日)に卒業生絵画展を催します。この絵画展は創立50周年を機に10年毎に行っているもので、今回で3回目の開催となります。

 

坂戸幼稚園は昭和24年に創立者故浅見友治と妻故サダにより開園し、昭和29年3月に県下35番目の学校法人立幼稚園として認可されました。当時はまさに戦後復興の最中、世の中も人の心も戦争から立ち直ろうとすることで精一杯であり、幼児教育の大切さどころか、幼稚園に子どもを通わせることすら広まっていない時代であったと聞きます。

 

戦前、戦中、戦後を体験してきた祖父(創立者)は、私にその辛酸な日々や苦労の話をしたことはありませんでした。ほんの時々、母や年始に集まる叔父、叔母から当時の話を聞くことがありました。

 

祖父は、戦後の焼け野原を前に「これからの日本の未来を築き、その中心となって働く者は、今、目の前にいる子どもたちだ。そのためには幼児からの教育こそが大切である」と考え、地域の家庭一軒一軒を訪ねて幼児教育の大切さを説いたそうです。その信念が園庭の石碑「この庭に遊ぶ児は日本の中堅たれ」の言葉に刻まれ、坂戸幼稚園の建学の精神になっています。

 

うして卒業生絵画展ができるのは「卒業生の絵を園に残そう」と考えた創立者とそれを大切に引き継いだ前園長の思いがあればこそです。創立者がなぜ子どもたちの絵画を残そうと考えたかは思い図るしかできません。物の少ない時代、クレヨンさえも個人で持てない貧しい時代、写真等での記録も容易でなかった時代に、何か一つでも残してあげたいという思いであったかもしれません。

 

昭和26年度卒業生の絵画。当時の家庭生活の様子がうかがえます。そして、とても丁寧に描かれていることも分かります。

 

そうして継承されてきた絵画は、変え難い財産を園と子どもたちの側にいさせていただく私に与えてくれました。在園されるお子様方の絵画もここに繋がっていきます。是非ご覧いただき、坂戸幼稚園が歩んできた歴史とここで生活してきた方々の足跡を感じていただけたら嬉しく思います。

 

共感

 

日閉幕したアジア競技大会をご覧になられた方も多いと思います。どの競技においても一心に取り組む選手の姿に胸を打たれました。娘たちが長期間フィギュアスケートをしていたこともあってか、私はこうした大会や試合の映像を見る度に、どうしても「これまでの日々」に思いを馳せてしまいます。どれほどの努力と困難と思いを超えて「いま、ここに」いるのだろうと。

 

そうした思いで観ているせいか、ニュースや実況でよく伝えられる「やりました!日本○個目の金です!」や「○○よく健闘しましたが惜しくも銀!」といった言葉に、ひとりブツブツと「銀メダルだってすごいじゃない!アジアの中で2番目だよ」と言いながら、映し出される試合前後の選手の表情や解説者の選手エピソードに涙をポロポロこぼしてしまうヘソマガリです。

 

ジア競技大会の全ての映像を見た訳ではありませんが、今回の大会で最も心に響いた言葉があります。それは「あぁ・・・よかった」。8月26日に行われた女子マラソンで野上恵子選手が2位でゴールした瞬間の元マラソン選手高橋尚子さんのつぶやきです。

 

その時私は画面の前にいた訳ではありませんでしたが、その声音に高橋尚子さんの思いと野上選手への心からの共感を、大袈裟かもしれませんが心が揺さぶられるような思いで聞きました。

 

「ヤッター!」でも「おめでとう!」でもない「あぁ・・・よかった」という言葉に、高橋尚子さんがどれほどの思い(共感)を持って競技の行方を見つめていたのかを知りました。

 

たち教師や親、子どもの側にいるものにとり、共感することや受容すること、褒めることの大切さはよく知られることです。けれども、子どもたちに届けているその言葉は真に本当のものなのかな?ルーティンになっていないかな?その場合わせのものではないかな?と自分に問いかける大切さ、必要性、きっかけを作ってくれたように思います。

 

真に相手の立場や身になって、物事を考え思うことはたやすいことではないでしょう。だからこそ、私はこの高橋尚子さんのつぶやきを忘れずに、何度でも思い返して行こうと思います。

 

園長 浅見 美智子

園長だより | 10:41 | comments(0)
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サッカーパパは、埼玉県坂戸市の坂戸幼稚園の事務長さんです。こどもたちとサッカーをするのが大好きなので、皆から「サッカーパパ」とか「サッカー先生」とか「ひげ先生」と呼ばれています。
サッカーでは、JFA(日本サッカー協会)キッズリーダー養成インストラクターでC級コーチです。FA(イングランドサッカー協会)のレベル1ライセンスも取得しています。坂戸幼稚園のサッカークラブでいつも元気にコーチをしています。

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